1. DNS/ネームサーバー変更/JPRS

前提条件が業者によっては実行できない場合があって、そこの説明が欠けている。

条件をゆるめることができるのに、その考察がいまもされていない。 -- ToshinoriMaeno 2023-08-15 20:19:27

「非協力的事業者」と呼ばれていたことも、おぼえている。-- ToshinoriMaeno 2023-08-16 22:05:06

2. JPRS トピックス&コラム No.019

https://jprs.jp/related-info/guide/topics-column/no19.html

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DNSサーバーの引っ越し~トラブル発生を未然に防ぐ手順とポイント~ <掲載内容は2011年6月のものです。>

サービスプロバイダーの変更などの際に必要となる、いわゆる「DNSサーバーの引っ越し」について、作業時のトラブル発生を未然に防ぐ、本来あるべき手順とポイントを解説します。

2.1. 「DNSサーバーの引っ越し」とは

` A. すべての権威DNS サーバーのホスト名とIPアドレスが変更される
  B. Web サーバーやメールサーバーなど、権威DNSサーバー以外のサーバーのホスト名は変更されず、IP アドレスのみが変更される

場合について、作業時のトラブル発生を未然に防ぐ、本来あるべき手順について解説します。

  B は A とは分けて、別途実行する方がよい。-- ToshinoriMaeno <<DateTime(2023-08-17T18:10:02+0900)>>

2.2. 引っ越しの際に考慮すべき二つの事項

引っ越しの際に考慮すべき重要な事項として、

    インターネット上のキャッシュDNS サーバー群からの名前解決要求を、いかにして引っ越し先の権威DNSサーバーに向けさせるか
    インターネット上のキャッシュDNS サーバー群に、いかにして新しいDNS データ(ゾーンデータ)を提供するか

の二点が挙げられます。そして、これらはそれぞれ、前述の(A)と(B)に対応しています。

▼重要なのは手段ではなく本来の目的の達成

しかし多くの場合、サービスプロバイダーやレジストラの変更における本来の目的は(2)(各種サービスを提供するサーバーの移行)であり、 (1)は(2)を実現するための手段の一つに過ぎません。 そして、この本来の目的を円滑に達成することが、引っ越しの際に考慮すべき、最重要事項となります。

2.3. 引っ越しにおける具体的な作業手順

以上を踏まえた、作業時のトラブル発生を未然に防ぐための、具体的な作業手順について解説します。

親が保持するNSレコードが、対象となるドメイン名の管理の委任先を示しています。

図 1 引っ越し前の状態

前準備:権威DNSサーバー以外のサーバーの構築

手順1:引っ越し先の権威DNSサーバーの構築

図 2 引っ越し先の権威DNS サーバーの構築

手順2:引っ越し元の権威DNSサーバーのゾーンデータの切り替え

図 3 ゾーンデータの切り替え https://jprs.jp/related-info/guide/topics-column/no19.html

手順3:親に登録した委任情報の切り替え

図 4 委任情報の切り替え

手順4:双方の権威DNSサーバーを並行運用

表 1 必要となる並行運用期間

手順5:引っ越し元の権威DNS サーバーの停止

図 5 引っ越し元の権威DNSサーバーの停止

2.4. ポイントは「新しいデータによる並行運用」

この方法のポイントは、 引っ越し先の権威DNSサーバーの構築後(手順1)、 親に登録した委任情報の切り替え(手順3)の前に引っ越し元の権威DNSサーバーのゾーンデータを新しいものに切り替え(手順2)、 同じゾーンデータをもつ双方の権威DNSサーバーを所定のTTL値で定められた一定期間並行運用する(手順4)ことにあります。

この方法では手順2の完了後、インターネット上のキャッシュDNSサーバー群に新しいゾーンデータのみが提供されるようになるため、 古いゾーンデータはそれぞれのTTL値((*1)で指定されていた時間の経過後、確実に消滅します。 つまり、この方法ではいわゆる「DNSが浸透しない」や「DNSが伝搬しない」と呼ばれるトラブルの発生を、未然に防ぐことができます(*2)。

2.5. ▼正しい委任成立のための三つの条件

DNSの仕様では正しい委任を成立させるために、

    親がNSで示したすべての権威DNSサーバーが、権威を持つ応答を返す
    子がNSで示したすべての権威DNSサーバーが、権威を持つ応答を返す
    ⅰとⅱの権威DNSサーバーが同じ応答を返す

の三つの条件をすべて満たしている必要があります。作業時のトラブル発生を未然に防ぐためには、これらの条件を満たす形で引っ越しを進めることが重要です。

作業開始前に該当するTTL 値の短縮が可能な場合、サーバーの切り替えに要する時間を短縮できます。

トラブルが発生した場合、その原因を当該キャッシュDNS サーバーの動作不良であると確定できます。

掲載内容は2011年6月のものです。

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問題は移転期間中には「正しい委任」が維持できない業者が存在するということだ。-- ToshinoriMaeno 2023-08-15 20:31:54

MoinQ: DNS/ネームサーバー変更/JPRS (last edited 2023-08-17 09:10:02 by ToshinoriMaeno)