1. レンタルサーバ/DNSサーバ引越
このページは古すぎる。-- ToshinoriMaeno 2019-11-22 00:28:04
- まずい手順を多少改善しても、「浸透を待つ」ひとは増える一方だ。
DNSサーバーは移転するな。移転するなら、他のレコードの変更と混ぜるな。
- これで十分だろう。
まともに管理されていないDNSサーバやまともに管理できないひとがすんなり移転させられると思うのは大きな間違いだ。
- DNSの基礎を勉強して欲しい。 DNSプロバイダやホスティング業者にもいい加減なところがある。安いところは特に注意せよ。
以下の内容は古い。もう少しましな方法を検討中です。-- ToshinoriMaeno 2017-11-15 03:55:32
1.1. DNSサーバを自前で管理しているときの引越手順
DNSを基本から理解していれば、こんなことは書くまでもないと言う人もいるが、 理解の助けのために書いておく。(最後の「旧DNSサーバを停止する」がもっとも重要である。)
サービスを中断せずにDNSサーバーを移転するための安全な手順は以下のようになる。(slave server については省略) 新サーバの動作を確認しながら移転したいときに使う。直接移転する手順はこちら
新サーバで新環境のためのNSレコードなどを追加設定して、新サーバを動かしておく。
旧サーバで新サーバのNSレコードを追加する。 (*)
新サーバを上位サーバに追加登録する。
- 新サーバに問い合わせがくるようになるまで待つ。(追加のTTL満了を待つ。1日)
旧サーバから旧サーバのNSレコードを削除する。 (*)
上位(JP)サーバから旧サーバを削除する。変更が反映(15分程度待つ)されるのを待って確認する。
- 上位サーバでのTTL(1日) が過ぎるのを待つ。
旧サーバのDNSサーバを停止する。(*)
ゾーンを削除することも重要だ。
(*) 次の項目を参照のこと。
まずは新サーバを追加登録し、そのあと旧サーバを削除する二段階の手順を紹介する。
- cached 列の内容に注目。
A : old server record; B: new sever record old: NS record in old server, new:...
step |
old |
new |
super |
cached |
操作説明 |
0 |
A |
- |
A |
A |
修正前 |
1 |
A |
B |
A |
A |
新サーバ設定 |
2 |
A,B |
B |
A |
A; A,B; B |
旧サーバに追加 |
3 |
A,B |
B |
A,B |
A; A,B; B |
上位に追加登録 |
4 |
A,B |
B |
A,B |
A,B; B |
TTL満了待ち |
ここまでで、新サーバがNSに追加された。このあと、旧サーバ(NS)を削除する。
step |
old |
new |
super |
cached |
操作説明 |
5 |
B |
B |
A,B |
A,B; B |
旧サーバから削除 |
6 |
B |
B |
B |
A,B; B |
上位から削除 |
7 |
B |
B |
B |
B |
TTL満了待ち |
8 |
-- |
B |
B |
B |
旧サーバ停止 |
step |
old |
new |
super |
cached |
|
9 |
-- |
B |
B |
B |
移転終了 |
1.2. DNSサービスを外部委託しているとき
前述の手順通りにはいかないので、簡単に移転できると期待しないこと。
レンタルサーバ業者のDNSサービスでは__NSレコードの設定ができない__ことが多い。 NSレコードの内容に制限があることもある。
(契約解除する客への配慮はないらしい。) 非協力的運用者と呼ばれる。
__契約終了時の始末(ドメインサービスの削除)ができない__業者もある。(とんでもない話である。) 付き合ってみなければはっきりしないから、始末が悪い。
(1) NSレコードを変更できないDNSホスティングサービスの場合、
- サービスを中断することなしに移転するのは困難だと思える。(並行運転することになる。) 上の項目のうちの2,5,8 (*)が自分では実行できないから。
- 2,5は飛ばしてよいが、事前にホスティングサービスに以下(8の内容)の作業依頼をすることになる。
次の項目6を実行した直後に迅速に旧サーバから当該ドメインのゾーンデータが削除されること。
- 2,5は飛ばしてよいが、事前にホスティングサービスに以下(8の内容)の作業依頼をすることになる。
旧サーバの管理権限がないときには次のように変化する。
step |
old |
new |
super |
cached |
操作説明 |
0 |
A |
- |
A |
A |
修正前 |
1 |
A |
B |
A |
A |
新サーバ設定 |
2 |
A |
B |
A |
A; A,B; B |
--- |
3 |
A |
B |
A,B |
A; A,B; B |
上位に追加登録 |
4 |
A |
B |
A,B |
A; A,B; B |
TTL満了待ち |
ここまでで、新サーバがNSに追加された。このあと、旧サーバ(NS)を削除する。
step |
old |
new |
super |
cached |
操作説明 |
5 |
A |
B |
A,B |
A; A,B; B |
--- |
6 |
A |
B |
B |
A; A,B; B |
上位から削除 |
7 |
A |
B |
B |
A; B |
TTL満了待ち |
8 |
-- |
B |
B |
A; B |
旧サーバ停止 |
9 |
-- |
B |
B |
A; B |
TTL満了待ち |
step |
old |
new |
super |
cached |
|
10 |
-- |
B |
B |
B |
移転終了 |
旧DNSサーバの停止が重要であることが読み取れるはず。
- 旧DNSサーバが停止するまで、旧サービスへ問い合わせてくる可能性がある。
ここの手順はもっと簡単にできる。
新サーバを設定し終えたら、上位登録を新サーバに変更して、TTL満了を待ちながら、 旧サーバを停止してもらえばよい。
- 旧サーバが返事をしなくなれば、上位サーバからたどり直すから。
ただし、旧サーバが停止するまでの間はずっと新サーバと旧サーバの情報が混在する覚悟をしておく。
これらの依頼(期日指定)を受けつけない業者を使っていたら、 そのドメイン(業者ではない)を使いつづけることは大きな障害を抱えていることを意味する。
ひとまずドメインを継続利用することをあきらめて、別のドメインを別の業者のもとでサービスすることを勧める。
(2) NSレコードが設定できない業者への移転は可能であるが、将来の問題を抱えることになる。
DNSホスティング業者にとって、契約終了した相手はどうなってもいいのか。代わりはいくらでもいるというのだろうか。 それとも、DNSホスティングはホスティングサーバのおまけに過ぎないのか。
ここの説明はこれまで見たなかでは一番まともだ: http://www.maclytokyo.com/hosting/move.html
ここの説明はさっぱりわからん: http://www.1andonly.jp/transfer.htm
DNSサービスの外部委託はこのように知識なしでできるものでない。
NSレコードの設定に制限があり、契約解除にきちんと対応しない業者につかまったら、 すんなり脱出できるとは思わないことである。時間をかければ、脱出できる。
1.3. 遅延に気づかない人もいる
遅延をいう業者はまだましかもしれない。
- 上位サーバを変更するだけで、DNSが移転できたと思う客もいるから。
1.4. 参考
自前管理のとき:
レンタルサーバ完全ガイド(おおぶろしきの名前だ) 22 DNSの設定変更 | サーバー引越し虎の巻
ロケットネット よくある質問 http://rocketnet.jp/support/faq/domain.html
extrem DNS マネージャ http://www.extrem.jp/guide.php?page=dns
DNSマネージャは「エクストリムレンタルサーバー」で「独自ドメイン」をご利用の方向けの 追加サービスとなっております。
-- ToshinoriMaeno 2011-02-04 13:02:05