1. レンタルサーバー/転居手順/推奨案
1.1. 推奨する移転法
webサーバーだけを単独で移転することを推奨します。
移転が確認できてからであれば、DNSサーバーの移転はお好きなように。w
レンタルサーバー/転居手順/業者説明/KAGOYA に説明されている。
1.2. DNSも移転するのなら
レンタルサーバー/同時移転はやめよ に書いたように、
DNSとwebなどのサーバーを同時に移転するのはトラブルの元です。
DNS/サーバー移転には時間がかかる。
- webサーバーのIPアドレスは短時間で切替できる。
古いゾーンデータが残っているままで同時に変更すると、
- 新旧のDNSサーバーの両方に問い合わせがいく可能性があります。
webサーバーも新旧どちらに繋がるか分かりません。
webサーバーの移転とDNSサーバーの移転を一緒に変更するのはトラブルの元です。
そこで、まずは レンタルサーバー/転居手順/どっちが先かを考える。
1.3. webを先に移転する
条件:現用のDNSサーバーに新webのアドレスを登録できること。多くの場合は可能だろう。
- webサーバー(サービス)に付属のDNSサービスを使っていると、可能とは限らない。
以下の条件が必要です。
- 移転先のwebサーバーのアドレスが分かる。 (そういう業者に移転せよ)
- 現DNSでwebサーバーのアドレスを新サーバーに変更可能である。 (TTLを短縮できることが望ましい。)
- 移転先のwebサーバー業者が外部DNSサーバーからの参照を許している。(たいていは問題ない。)
ここでの重要な点はwebサーバーのIPアドレスを「現DNS」で変更することである。
参考: https://support.kagoya.jp/kir/manual/move_web/dnsrecord.html
webの移転が完了したら、必要なら、そのあとでゆっくりDNS関連の移転を行えばよい。(次項を参照)
新webが使われるようになったら、新DNSがきちんと動作していることを確認したあと、
- DNSの変更を行う。これは上位サーバーへの登録変更を行うということである。(やらない方がいい)
1.4. DNSサーバーを先に変更する
十分に時間の余裕(1か月以上)があって、web移転を先行させることが困難な場合には
DNSサーバーだけを先に移転することも考えられる。
新DNSの設定に制約があるかもしれない。
条件:
- 新DNSで現用のwebサーバーのアドレスを登録できること。多くの場合問題にはならない。
現DNSでの現ゾーンをなんらかの方法でコピーできる。
移行先DNSで現webを使うように設定ができる。(そういう業者を選ぶのがよい。)
- DNSサーバーの切り替え手順を理解している。(移転さきDNSの設定を自力でできる。)
上位DNSからのDNS/delegationの変更を行うためです。
こちらの手順はDNSに関してのかなりの知識が要求される。
1.5. 同時移転できる条件(前提)
webが先にできるなら、同時でもかまわない。
- webサーバーのIPアドレスが新旧DNSサーバーの両方で新webサーバーを指しているなら、
- DNSサーバーは同時に移転していても構わない。
2. 結論
同時移転できる条件は:
- webサーバーの移転を先に行えることになります。
これは、「webサーバーの移転を先に行なえ」ということでもあります。
DNSサーバーの移転はやらなくてもいいし、web移転がうまく行っていることを確認してからでもいい
ということにもなります。
時間がないとかで、一緒にやってしまいたいのであれば、上に書いたような条件を満たしているか、 よく検討してみましょう。(かなりむずかしいかも)
-- ToshinoriMaeno 2017-12-31 01:05:07