## page was renamed from DNS/1/ゾーンサーバ/移転/観察 ## page was renamed from DNS/1/ゾーンサーバ/移転 ## page was renamed from DNS/基礎知識/ゾーンサーバ/移転 ## page was renamed from DNS/用語/ゾーンサーバ/移転 ## page was renamed from DNS/ゾーンサーバ/移転 = DNS/ゾーンサーバ移転 = <> <> == 移転周知には時間がかかります == 「ゾーンサーバを移転する」ことが問題になるような運用(移転)をしているのがまずいのです。 おそらく、webサーバの移転とゾーンサーバの移転を同時に行っているのでしょう。 == DNS/ゾーンサーバ移転でみられる現象 == DNSゾーンサーバを移転したのだが「浸透しない」とか「遅い」というひとがいる。  背景にどういう状況があるのか、推測してみよう。参考: [[DNS/1/コンテンツサーバ/移転]] 新サーバは(正しく)設定ずみで、上位サーバへの登録を変更した、という時点で考えてみる。 [[../引越]] == キャッシュサーバにあるデータ == 旧サーバ(NSなど)をキャッシュしているキャッシュサーバがあったとして、どういう振る舞いをするだろうか。  利用者実際に利用するのはwebサーバのAレコードだと思われるので、そこから話を始める必要があるだろう。 == 旧ゾーンサーバの動作 == もうひとつは旧サーバでのゾーンがどうなっているかにもよるが、 旧サーバの動作(問い合わせにたいする返答)がいくつか考えられるということ。 -- ToshinoriMaeno <> === 旧ゾーンのサーバ自身が停止している場合 === 納得できる理由はないが、上位サーバに委譲を確認しにいくキャッシュサーバもあるらしい。 === 旧ゾーンが残っている場合 === 当該ゾーンのRRのTTLが満了しても、上位の委譲レコードのTTLが満了するまでは、旧ゾーンのデータが使われ続ける。  旧ゾーンデータが参照されている間は「浸透しない」と思うひとが現れるだろう。 キャッシュサーバによっては、旧ゾーンを参照し続けるもの(不良)も存在する。(古いBIND、djbdns/dnscache など) === 旧ゾーンが削除された場合 === ゾーンデータのTTL満了が発生することにより、旧ゾーンサーバへの問い合わせが起きる。 このときの返答はゾーンサーバによっていくつかの種類があるようだ。 https://twitter.com/tss_ontap_o/status/396272290268078080 ---- 「浸透しない」の背景: いちばんありそうなケースは旧サーバを放置したまま、上位登録だけ変更した場合でしょうか。 (上位登録のTTLが2日になっているTLDがある。) 最近は7日という長いのは知らない。昔はあったかも。 == 非協力的(ゾーンサービス)運用者 == 移転元のデータに手出しできない状態になってしまったら、業者にお願いするしかない。  放置したまま移転作業(続行)すると、「浸透待ち」で何日か、つぶすことになる可能性がある。 ゾーンの削除の時期によっては乗っ取りの危険性もある。 -- ToshinoriMaeno <> == その他の落とし穴 == ゾーンサーバだと思っていたら、リゾルバー兼用になっていたという話。  事前に分かりそうなものなのに、調査を怠ったのだろう。 == 実験環境など == *[[/実験1|実験1 旧サーバでゾーンデータを削除するケース]] *[[/実験2|実験2 旧ゾーンサーバがキャッシュ兼用で上位Referral を返すケース]] *[[/実験3|実験3 旧ゾーンサーバがキャッシュ兼用で新ゾーンサーバのキャッシュが入った状態で問い合わせをかけるケース]] *[[/実験4|実験4 旧ゾーンサーバが旧ゾーンデータを持ったまま動作しているケース]] *[[/実験5|実験5 BIND 9.2.3 より前の BIND をキャッシュに使って問題が発生するケース]]